終活整理での住居・荷物等について

終活の次のステップは、今住んでおられる住居、もしもの場合残した荷物等をどうするのかを整理してエンディングノートに書き記したり、パソコンに保存しておくことが大事です。
同居者がいる場合には、事細かなことまで必要ないかもしれませんが、お時間があれば、希望を整理して書いておくほうが良いでしょう。
それでは、住居・荷物等について一般社団法人終活協議会認定　終活ガイドの資格を持つ私が、解説いたします。

現在お住まいの住居が賃貸なのか、所有なのかで伝えるべき内容は違ってきます。
ここでは、賃貸などの場合、どのような情報が必要なのかをご紹介いたします。
賃貸などでお住まいの場合、
家主さん（貸主）の情報がまず必要です。個人名や会社名、そして連絡先を記しておきます。
マンション等共同住宅の場合には、管理会社、管理組合の連絡先を書いておくと便利です。

ついで、お金に関わることをまとめます。
家賃額、支払い方法、契約書の場所、敷金などの情報（契約書に載っていれば不要）、マンション等共同住宅の場合には管理費や支払い方法を書き記しておきましょう。

その他、住居については、鍵の保管場所、明け渡しの時に必要になるマスターキーの場所、郵便箱の開錠方法なども書いておきます。

今度は、現在お住まいの住居が所有の場合をご紹介いたします。
持ち家の場合、資産となりますので、まずは、遺言などでの意思表示が重要です。
→　遺言書については、こちらでも詳しく説明しています。

重要な情報としては、名義人や持ち分、抵当権の有無、権利書の保管場所になります。
現在の住居以外にも不動産を所有している場合には、さらに所有地・地目・面積・使用状況などを含めた情報が必要です。

持ち家を誰かが維持や利用していく場合には、施工会社や管理会社などの連絡先も合わせて書いていたほうがよいでしょう。賃貸同様、マンション等共同住宅の場合には、管理会社、管理組合の連絡先、管理費、支払い方法も書いておきます。
その他、鍵の保管場所、郵便箱の開錠方法なども書いておきます。

住居そのものの情報は、上記のようにまとめていくことが出来ますが、実際に住んでいる時に関連するのが、光熱費などです。
電気/ガス/水道、それぞれの契約者番号や連絡先、支払い方法などをまとめておきます。

それ以外には、電話/携帯電話/NHK/ケーブルテレビ/インターネットなどがありますので、それぞれ会社名、連絡先、支払い方法などを書き記しておきましょう。

もしもの場合、遺品となり残ることになる荷物ですが、これも書いておくことでご自身もスッキリしますし、ご親族等も扱いやすくなります。

いちばん重要なのが形見分けの扱いになるものです。
何（保管場所）を、誰（連絡先）に渡すのかを書き記しておきます。
高価なものや貴重な品は、法的にも効力のある遺言書への記載がよいでしょう。

→　遺言書については、こちらでも詳しく説明しています。
エンディングノートだけに書いている場合では、法定相続が優先されることもありますのでお気をつけ下さい。
また、高価なものではなくても、どうしても誰かに渡したい。というものがあれば書いておきます。
それぞれ、一言メッセージなどがあってもよいかもしれません。

残りは、
・基本的にすべて処分してほしいのか、
・使えるものは寄付（リサイクル含む）、
・判断をそれぞれに任せる。
といった選択肢がありますので、その旨を書いておけばよいでしょう。
→　実際に荷物などを整理することについては、こちらでも詳しく説明しています。